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ブログの先の記事の日付を見て、血の気が引いた加藤ですお久しぶりです…。
4月とか…どういうことなの…いや、繁忙期でドタバタしておりました申し訳ございません!生きて!生きております!
繁忙期も過ぎ去り、多少心の余裕ができたので、こっそり季節ネタを投下致します。
七夕ガン無視の夏越しの大祓ネタです。安定の『こもりがみ』花のないチームでお送りします。



 小千谷縮の単衣の襟元をぱたぱたやりながら、カミサマが遠い目をしてちゃぶ台の上の奉書紙を見ていた。墨で文字が書き付けてあるが、現代で使われている文字ではない。それを前にカミサマが5度目くらいのため息をついたところで、七緒がキレた。
「あーもう鬱陶しい!なんなのよもう!」
 眺めていた雑誌を丸めて、思い切りカミサマの頭を引っ叩く。
「痛いです七緒さん」
「そんなんどうでもいいのよ!面倒くさいながらもわざわざ聞いてやったんだから答えなさいよ!」
「ええー、なんなのその横暴っぷり……」
「早く!」
 七緒の鬼の形相に、カミサマは奉書紙を手に取りぽつぽつと話しだした。
「いやね、今日……もう昨日か。水無月の晦日で、夏越の大祓だったじゃない?」
「そうね。茅の輪くぐりとかやるあれでしょ」
「そう!その茅の輪くぐりについて、新しいルールを数年前から主張しているんだけれども、未だに認められなくてね……」
 カミサマは俯くと、はぁ、と6度目ぐらいになるため息をついた。七緒はちゃぶ台に肘をついて、険しい表情のまま続きを促す。
「で?新しいルールって?」
「ああ、うん。カップルでいちゃつきながら茅の輪くぐりした男女はもれなく祓えを無効にするってい」
「ばあちゃーん!わたしにも麦茶ー!」
「ちょっと七緒最後まで聞いてくれたっていいと思うんですけれども!」
 カミサマのいつもの性根の曲がった思考回路にさっさと見切りをつけた七緒は、茶の間を出て千代婆さんのいる台所へすたすたと行ってしまった。ぽつんと残されたカミサマは、うう酷い……とかなんとか暫く呟いていたが、奉書紙を綺麗に畳んで懐にしまうと、
「お千代さん、俺にも麦茶くださーい」
と、パタパタと台所へ歩いていった。相変わらずの青島家の6月30日の風景であった。

《終わり》
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